温度を測る時に使うのが温度計です。測定する対象には、気体や液体、固体などさまざまな形状や性状のものがあります。それぞれに適したセンサーを使い分ける必要があります。一般的に使われるのは熱電対と言われるもので、接合された異なる金属線のそれぞれの接点に温度差を与えると電流が流れる原理を利用しています。
温度差が増えれば流れる電流量が増えるので、その量を温度に変換して測定します。使用する時には熱電対の長さごとに電流の発生する量が変わってくるのでその調整が必要になります。温度計のセンサーとして使われる熱電対は異なる金属材料を接合することで温度を測りますが、金属の組み合わせによって測定することができる温度が異なります。+600から+1700度まで測ることができるのが白金ロジウム合金同士の熱電対です。
含有するロジウムの割合が30%と6%にすることで電流が発生します。幅広い範囲で測定できるのがニッケルとクロム、シリコンを主成分とした合金とニッケルとシリコンの合金です。-200度から1200度の範囲で測定することが可能です。これらの組み合わせはアルファベット1文字で表現されて、いちいち材料を確認しなくてもすぐにわかるようになっています。
温度計ごとに対応している温度の範囲が異なるため、いくらセンサーを選んでも意味がない場合があります。まずはどの範囲で測る必要があるのかを検討し、温度の範囲や精度によって選定します。
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