期間工の実態について

期間工とは、主に自動車の組みたて工場などで、期間を区切って働く労働者のことを言います。よく、新聞の広告欄に出ていますので見たことがある方が多いでしょう。広告は、たいてい、大手自動車メーカーや大手電機メーカーの工場での募集で、期間と賃金や寮完備等と言った福利厚生の条件が記載されています。流れ作業などで熟練した技術を要しない作業が多いと言います。

正式には契約社員と言います。期間工という名称の由来は、以前、農村地帯で農閑期に都会に、いわゆる出稼ぎをしていたことによると言われています。こうした労働形態は、最近ではフリーターや外国人労働者が多く、以前の、いわゆる出稼ぎのイメージはなくなりました。さらに、労働形態の多様化で、人材派遣や経費削減のためのアウトソーシングなどと競合する場面が多く、区別しにくくなっているようです。

さらに、社会保険の適用、所得税の源泉徴収や住民税の特別徴収などがあり、契約だけでは割り切れない問題になってきています。皮肉なことに、家電、寝具が整い冷暖房が完備されている寮などの福利厚生の待遇や、厳しく仕事とは言え3交代など労働時間がはっきりしているため、正社員よりも期間工のほうがいい、という考えをもつ若者や高学歴者が増えているという調査もあると言います。高度成長期の、勤勉に働き、出世して、家を建てて、自家用車を持って、といった価値観が時代の流れと労働市場のあり方によって、大きく変わってきた一つの側面でしょう。しかし、景気が良いと求人が増え、景気が悪くなると求人も待遇も悪くなると言ったように、経済を写すものと言えるでしょう。

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